







撮影=斉藤円華
三宅島は東京都三宅村。東京本土から遠く、南に約180km。1周約35kmの小さな島です。
竹芝港から船に乗ること6時間半。波に揺られてたどり着いた島には、忘れられない魅力がたくさん詰まっていました。
2000年の噴火報道でこの島の存在を知っている人が多いのではないかと思いますが、2005年2月には避難指示が解除され、島の人たちも三宅島へ戻り、復興に努めながら生活をしています。
この「三宅島エコライド」は三宅島を元気にするべく想いを込めて、島の魅力をたっぷり味わい、自然への感謝を感じることができる、そんなサイクリングイベントだと思いました。
三宅島エコライドは、実行委員会のみなさんが一から始めている手作り感のある温かいイベント。実行委員にも商工会にも女性の姿が目立ち、その効果があってか、参加者にも女性の姿が目立っていました。
前日は雨が降り続いていたものの、サイクリング当日はお天気に恵まれました。風が強かったので、気をつけて走行。車も少なく、走りやすい環境ですが、そもそも、速く走るのではなくて、立ち止まって写真を撮ったり景色を眺めたり、ゆっくり走ることがこのサイクリングの目的です。
警察も協力してくれて、島の西側、阿古地区から、北へ15kmほどの道のりでしたが、アップダウンに富み、とても楽しめるコースでした。イベントとしては15kmほどですが、それぞれ個人的に島を1周、「島走」された方が多いようでした。
参加者の皆さんも、クロスバイクやミニベロなど、普段乗りこんでいそうな相棒を連れてきて、一緒にゆっくり走っていました。
終了後には、三宅島商工会婦人部のみなさんにより、島の「明日葉(あしたば)」を使った、おいしい手料理がふるまわれ、私もぺろっと食べてしまいました。(笑)
どこまでも青い海と、歴史を感じることのできる溶岩のハイキング。自然の中でのヨガなど、都会生活の慌ただしさをすっと取り除いてくれる要素が、そこかしこにあります。
運がよければ、海岸にご飯を探しに来たウミガメにも会えるかもしれないそうです! 気候も、夏は涼しく冬はやや温暖、と本土より過ごしやすいそうです。そしてなにより、親切で温かく迎えてくれる島の人々。民宿のおかみさんもかわいくて優しいので、「また来たいな」という気持ちが自然と起こります。
噴火や火山ガスのイメージで、危険な様子を想像してしまいますが、20世紀の4度の噴火で死者は一度も出ていないそう。それは、避難の経験や必要な知識を下の世代へ、しっかりバトンタッチしているからです。
島のいたる場所で、溶岩に埋まってしまった建物や神社、車などを見ることができます。その様をみると、命を誰も落とさずに済んだということが奇跡的に思えます。自然に抗わず、共存し生きる姿にも胸をうたれました。
私の本番はライドの日の夜。風も収まり一層穏やかになった天候。涼しくて気持ちいい夜風と輝く月明かりのエネルギーも借りて、私も気持ちよくライブをしました。
参加者みんなで芝生に寝転び、月明かりを受けながらしばし瞑想するなど、三宅島ならではのアクションもありました。
皆さんの顔が笑顔でいっぱいになっているのを見て、私もとてもうれしくなりました。来年も、さらにパワーアップして、この三宅島エコライドが開催されることを祈ります。
さて、これにて、私、小泉ニロの「ゆる〜くいきます」は終わりですが、これからもいろいろなイベント、ライブでぜひお会いしましょう!
これからも、自転車が本当に、環境に最適な存在になる社会づくりを目指して活動していきます。
11月上旬には、フリーマガジン「ふたつの輪」4号も発行予定です! 変わらぬご声援、どうぞよろしくお願いいたします。
(終わり)
小泉さんの楽しいコラムがとうとう終了を迎えてしまいました。この一年間で小泉さんがどんどん自転車好きになっていくようすが、わかりましたね。これからも、小泉さんとは全国各地のイベントやライブでお会いできることでしょう。コラムにも、番外編で登場するかも!? サイクルスタイルはこれからも、小泉さんを応援していきたいと思います! …編集部
- 最新のコラム
- プロフィール&コラムバックナンバー



