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2008.11.06 NEW!

vol.12 引退しました。でもまた新たな出発です。

全日本選手権11連覇、3大会連続のオリンピック出場。10月25日に開催されたジャパンカップでの引退を表明し、同大会通算10勝目という花道を飾って第一線から退いた。「頂点に君臨しながらやめるのが美学と思っているのか?」「自転車競技を見捨てるのか!」と反響の大きさに本人もビックリ。それらの問いに急きょ番外編コラムとしてミホねえが答えた。

こんなに思ってくれる人がいた!

このコラムも最終回となって、心のどこかではちょっとホッとしていたところに、「番外編、書きませんか?」と連絡が来ました。
「これ以上何を書けばいいのだろうか?」と一瞬思ったけれど、日本での最終レースの前にびっくりするくらいのメッセージや電話が来て、自分が思っていた以上に皆さんが応援していてくれたんだと感じたので、気持ちよく引き受けました。

たくさんのメッセージもいろいろでした。
「お疲れさま」とか「残念」といったメッセージから、「辞めないで!」「どうして?」「よい時に辞めるのは美学だと思っているのですか?」
「中学生の女の子が沖選手を目標にしているので、一緒に走って欲しい!」などなど…。
こんなメッセージを送ってくれるなんて思っていなかったのが、本当のところです。
人のためにではなく、自分自身のために競技を始め、ただがむしゃらに上を目指していたので、まさか自分のことをこんなにも思ってくれる方々がこんなにもいるとは。
とってもうれしかったのと、やってきたことがみなさんにしっかりと伝わっていたのがわかり、二重も三重もうれしかったです!

まだまだ未熟な私ですが、今の素直な気持ちで書きますね。

Qまだ走れるのにどうして辞めるんですか?

自転車競技に転向してから、目標にして走り続けてきたのはオリンピックでした。
その目標に3回連続して出場することができ、さらに1大会ごとにさらなる目標を設定し、計画を立てて進んできました。
それに向けてやるべきことはやれたと感じていて、その結果もしっかり受け止めています。
私の気持ちが国内基準ではなかったので、挑戦は計画を立てた期間まで。「もっとこうすれば」などと思えなかったからです。

Qいいときに辞めるのは美学だと思っているのですか?

基本的に美学とかの意識は全くしていないです。
たまたま、今年が1番安定していい成績を残せました。
私はとても不器用な性格なので、「自転車競技は力でカバーする」と思っていた期間が長く、いろいろなレースを経験しながら人間関係を築き上げ、それを発揮するのに時間がかかりました。

Q一時休んでもいいからまた復帰してもらえませんか?

全くそれは考えられないですね、 今は…。
この自転車競技で世界に挑むなら、安易な考えや体力・精神力では戦えません。
もしも復帰することになれば、今までやって来たこと以上のものをすべてにおいて…。
と書いていてもありえないので。
そんなに簡単な世界ではないです。

Qまたレースなどで一緒に走ってもらえませんか?

レースでは一緒に走ることはできないですね。それは真剣にやられている他の選手に失礼だからです。
でもイベントやサイクリングなどで一緒に走れる機会があれば喜んで走りますよ!!

みなさん、ありがとうございました!

実際に競技者として海外に出て、「自分がここで普通に活躍するんだ」という思い1つだけで、みなさんにその貴重な経験を伝える余裕はありませんでした。
最終的には、ヨーロッパでの競技者生活のほうに馴染み、逆に日本でのレースのほうが緊張しました。
全く違うレース形態や見られ方、プレッシャーは他のヨーロッパ選手では味わえない貴重なものだったので、ヨーロッパと日本の両方で走ることができてとても勉強になりました。
特に今年は、チームの中でレース賞金の分配のやり方を変えて、私がその賞金を取りまとめて各選手に渡す係を任されました。チームも私が「日本人だから」という意識ではなく、「沖美穂」として見てくれ、そんな仕事を任せてくれたのだと大変勉強になりました。

みなさん、応援ありがとうございました。
心より感謝の気持ちをお返しします!

ゴール後に取材陣に取り囲まれるのもこれが最後。お疲れさま。

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