2008.5.21 NEW!
vol.10 北京が目標じゃない。五輪で成績を残すこと。






■ 今後の参戦予定
- 5月16〜25日ツール・ド・ロード(フランス)
- 6月1日全日本選手権ロード(広島県)
●生年月日や出身地などの基本情報はこちらへ
Miho Oki Official Website <http://www.tanoshi.tv/miho/>
3大会連続の五輪出場がほぼ確実といわれる沖美穂。
メダル獲得の可能性も高いため、マスコミの取材依頼も数多く舞い込む。ところが欧州での活動をメインとすることと、競技を最優先にしたいという意志が強いため、なかなか取材依頼に対応できないのが悩みだという。そこで掲載10回目を迎える本コラムにおいて、FAQ形式で胸のうちを語ってもらった。
目標は何ですか?
北京オリンピックでいい成績を残すこと。
体力の限界は感じませんか?
よくこの質問を受けます。もし体力の限界を感じていたら、もうすでに競技生活を送ってないかと思います。
年齢というのは競技に関係なく、むしろ自転車競技者として12年目になる今が1番、体力・精神ともに充実しています。
体力より気力の方がずっとコントロールするのが難しいと思います。
北京オリンピックが終了したらどうしますか?
以前はオリンピックを戦って、今シーズンが終わったら引退しようと考えていました。
ところが、もうすでに来年のオファーが数チームから来ています。
まずはオリンピックまで、それ以降のことを全く考えずに集中したいと思うようになったのが今の心境です。
その後で、いろいろとやりたいこと、しなければならないことなどがあるので、その時期が来て、お話しする機会があればきちんと伝えたいと思います。
普段はイタリアが拠点ですが、日本とはどう違いますか?
簡単に言うと、言葉も違えば見える景色も食べ物も全て違いますが、私にとって重要なのは、自転車競技においての認知度がかなり違うという点です。
日本とは違った見方でオリンピック、世界選手権、ワールドカップ、ステージレースなどをとらえています。
たとえばその1つとして、「個人競技であって団体競技である」ということを一般の人たちでもかなり理解していて、チームメイトの1人が勝てば、「あなたもよく頑張ったわね」と必ず一言つけてくれます。
イタリア人と日本人の違いは?
日本人もイタリア人も十人十色ですが、私個人から見れば、イタリア人はとても明るくとても面倒を見るのが好きで、親切(いきすぎるとおせっかいともなりうる時もたまーにあります)で、家族をとても大切にし、愛国心がとても強いと思います。
そして、みなさんも知っていると思いますが、時間にはルーズな人が目立ちます(きちんと時間を守る人もいますよ)。
日本人はみなさんもよく知っているので省略します。
もし時間があったら、何をしてみたいですか?
旅行を思う存分してみたいです。
というのも、旅行というものを経験したことがあるのは、学生のころの修学旅行か夏休みに行った家族旅行しか思い浮かばないほど、旅行をしたことがありません。
今までに26カ国に行った経験がありますが、全てレースやトレーニングなど競技者として行ったところばかりで、ゆっくり観光したことはありません。
ゆっくりのんびり、なにも考えずに綺麗な景色を眺めて過ごしてみたいです。
中でも、日本国内を旅行してみたいです。海外に行くようになり、日本への興味が以前よりずっとあります。
よく日本のことを海外の人に聞かれるけれど、答えられない時もしばしばあります。
今、経験していることを日本の女子選手に伝えたいと思いませんか?
これまでも質問されれば、自分の経験したことを彼女たちに答え、伝えていますが、基本的に興味ない人に押し売りのように言うのは嫌いです。
でも本当のところは、ヨーロッパで選手として過ごした8シーズンの経験をきちんと伝えられればいいなとも思っています。なぜなら、世界の女子ロード選手のことは、私が行くまではほとんど未知の領域で、憶測しかなかったけれど、8シーズンをこの世界で過ごして、日本では経験できないことができました。そんな蓄積を今後に生かせればいいなと思います。
ヨーロッパに行く前と現在では、何か変化はありましたか?
変化はきっとヨーロッパに行かなくてもしていたと思います。
ヨーロッパに行く以前は、1人になって行動したり考えたり決断したりするのがとても苦手でした。
英語もイタリア語も全く話すことができませんでしたが、これができなければ海外で単身でやっていくのはかなり難しかったと思います。
1つはっきり言えるのは、これを乗り越えようとしていつも頭に思っていたのは、「目標があるからこそ」ということ。
そんな意思表示だけははっきりしていました。
言葉の面では心配ないですか?
最初は全く分かりませんでしたが、伝えようとする気持ちと理解したい気持ちがあれば、身振り手振りでおおよそ伝わります。やはり1番は勉強すれば解決できると思います。
私は正直言って机に向かっての勉強は記憶にあまりなく、2〜3回程度で断念しました。
そのかわり、耳にした言葉を間違えるのは当たり前と思って、恥ずかしがらずに話しているうちに上達していき、今では電話のショートメールやEメールでイタリア語でのやり取りができるようになりました。
言葉がきちんとできる前に私は友達や仲間ができる方が早かったです。
あいさつだけなら簡単なのでいつもしていたし、コミュニケーションをとるのは自然にできました。
国際ランキング、アジア選手権での活躍があり、北京五輪は射程距離だ。
3度目の五輪では、過去2大会の反省と経験を生かして「結果を残したい」と語る。
次の国内レースは6月1日に広島で開催される全日本選手権。11連覇がかかるミホねえをみんなで応援しよう!
(編集部)
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