快適ライドを応援する自転車総合ポータルサイト


週末自転車散歩 vol.6 レンタル自転車で洛南の水辺を走る 京都で、のんびり小路散策 雨森無我さん・史織さん

今回、京都の散策ルートを
案内してくれた
雨森無我さんと史織さん。
二人で自転車散歩をするのは、
今回が初めて。

今回、京都の散策ルートを案内してくれた雨森無我さんと史織さん。二人で自転車散歩をするのは、今回が初めて。

混み合う京都市内を避け、京都駅から南へ行く

朝9時。京都駅烏丸口から歩いて5分ほどの場所にあるKCTP(京都サイクリングツアープロジェクト)に出かけた。ここは、レンタル自転車とガイドサービスを行なう、いわば京都の自転車基地。この日も、店の前には100台近いレンタル自転車が整然と並べられ、レンタルを待つ列ができるほど。もはや京都観光は、ここのレンタルなしではありえない。それほどの人気ぶりだ。

今回は、KCTPの2階にあるプロショップ『京都自転車処 銀輪』の店長を務める雨森無我さんに道案内をお願いした。結婚したばかりという無我さんの新妻、史織さんも一緒にKCTPのレンタル自転車に乗って、南へと繰り出した。

PROFILE

雨森無我・史織

雨森無我・史織(あめもりむが・しおり) MUGA&SHIORI AMEMORI

雨森無我さんは、京都自転車処銀輪の店長。サーリーの本国カタログにコメントが載るほど、自転車に関する独自の鋭い視点を持つ。元古着店店員のお洒落な奥様・史織さんは、ただいま自転車練習中。

山本修二

山本修二(やまもとしゅうじ) SHUJI YAMAMOTO

京都編では、新婚のおふたりのお邪魔虫を担当。本職はライターだが写真も撮る。自転車関連の記事は、バイシクルナビ、ビーパルなどで、自転車散歩などゆるめの記事を中心に執筆している。

あの鴨川も、京都駅から南へ走ると、すぐに
のどかな風景に変わる。川の堤を通る道は、
自動車の交通量も少なく、ゆったりと走れる。
途中、サギやカモも発見。

あの鴨川も、京都駅から南へ走ると、すぐにのどかな風景に変わる。川の堤を通る道は、自動車の交通量も少なく、ゆったりと走れる。途中、サギやカモも発見。

京都駅前から新幹線の下をくぐる。河原町十条から、鴨川の河川敷沿いの道を行く。「こんなん、え〜な〜。楽しいな〜」と、笑顔で話す史織さん。ペダリングも軽やか。

「じつは、ふたりで走るのは初めてなんです。普段はペースがあわないでしょ。だから一人で乗ることが多くて。でも、今回は、ゆっくり走れるレンタル自転車だから、ペースも合わせやすい。自転車散歩って、意外に楽しいですね」と無我さん。鴨川沿いの道は、時折りクルマが通るものの歩く人も少ない。三条、四条あたりの喧騒とは大違い。じつに走りやすい。

柳と水路と十石舟。
風情ある京都の水路を
自転車で走った。
ここは寺田屋浜乗船場という
三十石舟の乗り場近く。

柳と水路と十石舟。風情ある京都の水路を自転車で走った。ここは寺田屋浜乗船場という三十石舟の乗り場近く。

300年以上の歴史を誇る長建寺は、
月桂冠大倉記念館裏の対岸にある。
京都南側にも、
興味深い史跡が数多く点在する。

300年以上の歴史を誇る長建寺は、月桂冠大倉記念館裏の対岸にある。京都南側にも、興味深い史跡が数多く点在する。

竹田の住宅街を走り抜け、東高瀬川沿いを走る。大手筋通りに出たら、そこを東へ。1本東の濠川へと降りる。水路沿いの草道は低く自転車を止めて手を伸ばせば水に届くほど。水路沿いには、近隣の人たちが作物を植えている。野菜や花が、小さな庭園のように続く。そんなに洒落たものではないが…。濠川が突き当たると二股に分かれる。出会い橋から左手に宇治川派流沿いを走る。すると木製の舟の船着場があった。それは、三十石舟と呼ばれる舟で、今のようなクルマや電車などの交通機関が発達する前に、淀川を走り大阪、京都間を行く客船として運航されていたもの。

ふたりが岸辺に座り舟を眺めていると、左手から少し小ぶりの舟がやってきた。「足元に気をつけなー」という船頭さんの声。舟が通過した瞬間に引き波がザブンッ。あやうく足を濡らしそうになったふたりは大笑い。新婚さんっていいなぁ!

宇治川派流と呼ばれる
情緒豊かな水路沿いの道を行く。
左手に見える大きな木造の建物が
月桂冠大倉記念館。
この先の橋から一般路へ上がった。

宇治川派流と呼ばれる情緒豊かな水路沿いの道を行く。左手に見える大きな木造の建物が月桂冠大倉記念館。この先の橋から一般路へ上がった。

月桂冠大倉記念館の広い中庭には、
その昔、使われていた
木製の仕込み樽が展示されていた。
とりあえず記念撮影!

月桂冠大倉記念館の広い中庭には、その昔、使われていた木製の仕込み樽が展示されていた。とりあえず記念撮影!

水路沿いを少し走り、京阪本線の橋脚がみえる橋から地上へあがる。すぐ近くにある月桂冠大倉記念館を見学した。良質の地下水に恵まれた伏見には、16世紀末に伏見城が築かれた。水運の整備にともない、京都や大阪への交通の要所として発展。

そんな港町・伏見の変遷と、1637年に開業した月桂冠の歴史にも触れられる。館内にある井戸は、今も仕込み水がこんこんと湧き出している。おだやかで深みのある味の清冽な水。利き酒をしたくなったが、自転車移動中につき、この日はお土産を買うにとどめた。
その後、御陵前駅近くにあり、安くて美味しいという、無我さんおすすめのトンカツ屋さんで昼食。ご夫婦で切り盛りする温かな雰囲気の小さな店のトンカツはサクサクで美味しかった。

名水の街として知られる伏見。
街の各所に名水を飲める場所がある。
ふたりは、月桂冠の仕込み水で、
のどをうるおした。

名水の街として知られる伏見。街の各所に名水を飲める場所がある。ふたりは、月桂冠の仕込み水で、のどをうるおした。

この日の昼食は、安くて美味しいトンカツで満腹!

この日の昼食は、
安くて美味しい
トンカツで満腹!