快適ライドを応援する自転車総合ポータルサイト

HOME > Taro's Column > 第1回


■ 2007.05.09

vol.1 「ところ変われば・・・」

こんにちは、シラトタロウです! 今月からこんなところでエッセイを連載させていただくことになりました。 まあ、ぼちぼち書いていきますので、気楽にお付き合いくださいな。

レースに出たり実況したり…

私の仕事はプロトライアスリートであり、スポーツ中継が中心なのだが、その他にも人に教えたり、講演したり、レースを作ったり、イベントの司会をしたり、取材したり、時にはトークショーに出たりもする。つまりその時々で立場が大きく変わり、午前中は取材する側だったのに、午後は取材される側になったり、インタビュアーになったかと思えば、出演者として答えたりもしているという不思議な位置にいるのだ。なので、この時点で自分がどの立場なのか分からなくなる事が時々あって、気づいたらゲストだったのに、その番組をコントロールしていてホストを困らせるなんて失敗も・・・。このまま歳をとってボケでも入ってきたらかなり危ない状況になるので、気をつけなければならないとは思っている。

先日も、プロトライアスリートとして、契約メーカーの新製品発表会でトークショーをする機会があった。終わったあとに、メディアの取材を受けていると、一連の質問の後にあるライターさんが「シラトさん、昨夜も中継見ていましたよ。面白いレースでしたね。」と急に話し出した。私も一瞬頭が切り替わらず「えっ」という感じだったが、すぐにJsports中継のことかと気づき、その後はしばらくロードレース談義に。そう、そのライターさんはサイクルロードレースファンで、いつも私の中継を見てくれていたのだ。お互い、前夜は同じレースをテレビの裏表で盛り上がり、翌日は全く違う立場で取材し、取材され・・・、なんとも不思議な感じ。おかげで話は盛り上がったが、メーカーさんごめんなさいという感じ!?

ジャラベールもアイアンマンに

フィニッシュ後に盛り上がる(左から)
カイ、国内トップアスリートの谷新吾、白戸

先月は、トライアスリートとしてニュージーランドで開催されたアイアンマンに出場してきた。最も大切なハワイアイアンマンに出場するためには、ここで出場権をゲットしなければいけないという重要な大会。まあ、冬の間はマジメに練習したこともあり、なんとかレースをまとめてそれなりの順位を残すことができたのだが、その際に一緒にフィニッシュした選手と話しているとどうも元プロロードレーサーらしい。よくよく聞いてみると彼は「カイ・フンデルトマルク」、そうドイツテレコムで長く活躍したドイツ人。なんでも数年前に引退し、その後はプロトライアスリートととして活動しているという。トップチームで走っていたロードレーサーが、トライアスロンを走ったというのはウド・ボルツ(元ドイツテレコム)などがいたし、国内でも市川雅敏さんが有名だが、プロとして、仕事として活動しているケースは初めて聞いた。「僕は日本でプロツアーの実況をやっているんだ。」というところから話は大盛り上がり。1時間前まではよだれ垂らして競り合っていたのに、今はロードレース談義で盛り上がっているという不思議な光景が繰り広げられた。これも複数にわたる活動のおかげ!?

ちなみにロードレーサーの間では、引退後にマラソンを走るのが流行っているらしく、ランス・アームストロング(元ディスカバリーチャンネル)やアブラハム・オラーノ(元オンセ)がサブスリーで走ったのは有名だが、ロルフ・アルダク(元ドイツテレコム)やローランジャラベール(元CSC)もサブスリーで走っている。ちなみにアルダクはその後、アイアンマンも走ったというからたいしたもの。そしてジャラベールも今年のスイスアイアンマンに出場する予定というから驚きだ。ジャラベールの出場に関してはすでに正式発表されており、現地メディアでも大きく取り上げられている。ランも走れる元スーパーサイクリストが、6月24日のアイアンマンでどんなレースを見せてくれるのか楽しみだ。

ともあれ、複数の職業がつむぎ出す興味深い人の出会い。この面白さを知ってはしばらくやめられない。当分は時折混乱しつつもこの立場を楽しませてもらおう。

はて、明日は何の立場だったっけ?

PAGETOP