■ 2007.12.14
vol.8「バイクを盗難から守れ!」
こんな悲しいニュースはないね

世界のサイクルシティを目指すロンドンでは日常の足として自転車を使うことが市政として奨励されている
最近、私の周りで嫌なニュースが相次いでいる。
まあこのご時世、テレビで流れるのはいいニュースより悪いニュースのほうがいいので仕方ないかもしれないが、サイクリストとしてやるせない悲しさを伴うニュース。それは「バイク盗難」。いわゆるバイクドロというやつだ。
この秋、友人が相次いで愛車を盗られてしまい、重〜く、沈みきったMailを連続して受け取ることになってしまった。
昔は、「駅前にある自転車を自分の足代わりに失敬」というパターンが多く、いわば出来心というものだった。ところが近年は、いい自転車を転売目的で狙って取っていくという計画犯。それなりに準備し、段取りも心得ているから始末が悪い。
ロードレーサーが増えたここ数年、盗難の数もぐっと増えてきた感がある。まあ、彼らの立場で言えば市場が大きくなった分、チャンスも増えたし、換金もしやすくなったというところか。
きっとみなさんの身近でも起こっているのではないだろうか。そういえば富永美樹さんも被害に遭われて、サイクルスタイルのコラムでその悲しさをつづっていたなぁ。
[編集部注]富永美樹の自転車コラム、相棒との別れをつづった感動の最終回はこちら。
盗られる人にも「ついうっかり」がある

自転車を愛するロンドンっ子にとっても盗難対策は大きな課題。みな頑丈なロックをバックパックの中に入れて走る
いろんな方に状況を聞いていると、盗られるパターンは2つに分類される。
1つはプロの準備周到な、狙いすました犯行。これは十分にバイクの価値を知り尽くしたヤツが、それをきっちり狙って盗っていくパターン。
こいつらはたとえ鍵をちゃんとかけていても、ワイヤーカッターなどの道具を用意していることが多く、なかなか防げない。
2つ目は所有者の意識の問題。意外と多いのが鍵をしていないで盗られるというパターン。大事なバイクなのに鍵をしないなんて通常はありえないと思われるでしょうが、ちょっとコンビで買い物とか、すぐに戻るからと置きっ放しにしたことない? 最近は、大会会場で置いてあるバイクがなくなるという許せない事件も起こっている。
また、意外にあるのが、急いでいて鍵をしたつもりが、バイクにしかかかっておらず、つなぎ止めたはずの柱などにかかっていないというパターン。
実は私も過去にやったことあります…。その時はたまたまいい人ばかりで、愛車はじっと待っていてくれましたが〜。急いでいる時は要注意!
さらに、鍵のかけ方が悪い人も見受けられる。柱と車輪を結びつけたって、車輪だけ残してフレームが消えるなんてことも。やはりここは「フレーム、前後の車輪、柱」の4点をしっかりとつなげたい。
こんな悲しいニュースはないね

ロンドン市内の自転車ショップでは各種ロックを取り扱うコーナーが充実している。長めのワイヤー錠と極太ロックの組み合わせがいい
さて、このような傾向を勉強したところで私なりの盗難防止対策の結論を。
まず、停める場所を選ぶこと。車でも高級車に乗っている方ならお分かりだが、ちゃんと管理された場所に停めておけばリスクはかなり軽減できる。お金と手間はかかるが、それで財産が守られるなら必要な手続きだろう。
次に、街中では地味なバイクに乗ること。見るからに高そうなバイクはやはり注目を集める。それが目の前に停めてあったら…。心ないヤツらを刺激しないように、街中に停めておくシーンが多い人は目立たぬバイクに乗ることが大切だ。
もっとも逆説的にめっちゃ派手なのも盗りにくいかなと思ったけど、あのキヨシロさんの派手なのも盗られたか!?
そして、ちゃんとした鍵をしっかりとかけること。海外では常識だが、どうやっても盗れないだろうという雰囲気が出るくらいがっちり鍵をする。しかもその鍵は、細いワイヤーのものではなく、簡単に切りにくいものがいい。ロンドンでは「こんな鍵を持つほうが大変!」というくらいしっかりしたものをしていた。
オーバーなくらいがアピールにもなっていいのだ。
まあ、なんだかんだ言っても最も大切なことは、他の犯罪と同様、我々が加害者に対して隙を見せてはいけないということ。意識を高く持つことでかなり防げるはず。そもそも数十万円もするものを、簡単なワイヤー錠ひとつで街中に放置すること自体が危険なんだという認識をしっかりと持つことが重要だ。
気に入ったバイクは単に高いだけでなく、相当な思い入れもあるはず。
「盗られたら新しいものを買います」というような簡単なものではない。そんな大切な相棒が突然姿を消してしまわないように、みなさんぜひ気をつけてくださいな!

