2007.03.16
フツーの主婦、自転車でプチ冒険へ 前編
もっといい自転車がほしい。

自転車LIFEが始まって1ヶ月半ほどがたち。
フツーの主婦的には、今までは曲がったことのない細い道ぞいにかわいいカフェをみつけたり、ささやかながら「自転車のある生活」を楽しんでいたのだけど。
その間にダンナさんには完全に火がついてしまっていた(笑)。
帰宅後、夜な夜なMTBにまたがり公園へ出かけていくかと思えば、帰ってきてもずーっと自転車の雑誌を読んでいる…。
寝ても覚めても自転車のことばかり。当然、話題も自転車のことばかり。
しかも、その話題は日に日に専門的になっていき、主婦にはなにがなんだかサッパリわからない。
「コノ、ワケワカラナイ単語ヲシャベッテイルノハ、ホントウニまことナノカ?」
男のひとが何かにハマり、のめりこんでいく過程をドキュメンタリーを見るように眺めていた。
そして、ダンナさんが至った1つの結論。
「もっといい自転車がほしい。」
再びサイクルショップへでかける2人。そこにはダンナさんがこっそり目をつけていたMTBがあった。
「カタログで見て、「コレだ」と思ったんだ」と指さす先には「Rocky Mountain」というロゴの入った、えんじと白のMTB。
「MTBに初めて出会ったのがジャスパー(そうです、カナディアンロッキーにある小さな町でした)だから、Rocky Mountainのがいい!と思って」。
……という、いささかオトメちっくな理由(いや、他にもアレコレ専門的な話もしていた気がするが…)で選んだそのMTB。
そのフレームに、サイクルショップの方がいろいろなパーツを組み合わせて完成車にしたその金額は
「59万8000円……。」
その金額にビックリしているとさらに「MTBだけじゃなく、実は、ロードも乗ってみたい」と、いきなりの仰天発言。
自転車について、実際に自分の体で勉強していきたいから…という理由のもと、密かに自分の中で考えていたらしい。
ヨメ的には「え、そうだったの…?」としか言えない(でもサイクルショップのおじさんは「わかりますよぉ」みたいな顔をして笑顔だ。)、大胆かつ不敵(?)な作戦が着々と、ダンナさんの頭の中でだけ、進行していたのだった。
この先にはなにが…

結局、Rocky Mountainを購入し、ピナレロのガリレオ(…というロードバイク)を予約したダンナさんは、
帰宅後、ガレージでRocky Mountainをピカピカに磨きながらすこぶる嬉しそうだった。
「このMTBで山の中のトレイルを走ってみたい」という気持ちが湧き上がってくるのに、当然時間はいらなかった。
「あぁ、初めて山に行くんなら、ポールのとこがいいですよ」。
いろいろな情報を仕入れようといくつかのサイクルショップで聞くも、帰ってくるのはだいたいこの答え。
なんでもポールはカナダ人で、プロのライダーで、自転車のツアーガイドもしている、という。
…ということで、自転車2台を車に載せ、いざ、目指すは八ヶ岳。
待ち合わせ場所に現れたポールは「よろしくお願いします〜」という挨拶ののち、ダンナさんのMTBを見て
「おぉ、ソレ、いい自転車ね!」と笑顔。
しかし、その横に並んでいる私の赤の自転車を見て「あなたの、コレ、ですか?」。
たぶん、自転車を見ると、その人の経験やスキルがわかるのだろう。
「え?コレ、ダメですか?」「No,No,No,Noダメじゃなぁい。ダイジョウブ」という言葉に少しホっとしたものの、
かたや、フルサスのクロスカントリーモデル(…のMTB)、かたや…(うーん…)。
確かに今思うと…なんだけど、当時のフツーの主婦には、その値段の違いが意味するトコロがあまりよくわかっていなかった…。
とりあえずヘルメットを借りて頭にのっけ、準備万端、ポールの後を走り出す。
季節は秋、八ヶ岳の森の中。
「この先にはなにが待ってるんだろ」
カナダから1年、自転車との運命を「確信」する瞬間が刻々とちかづいていた…。
ついにダンナさん、フルサス・クロカンお買い上げ。
ヨメ的にはそれでいいのか?
八ヶ岳で運命を確信する瞬間とは?
文章のはしばしにカナディアンな雰囲気をにおわせつつ、次週はホントに核心にふれるのか?(編集部)

