2007.04.06
フツーの主婦、自転車でレースに出る 後編
ヨメが3周、ダンナが4周

寒さが身にしみる夜の公園でのトレーニング。
…とはいっても、仕事と主婦業の合間をぬって、週2日ほど、駒沢公園のコースをぐるぐる回るだけなのだが、
この、「同じところをぐるぐる…」というのが、根性なしの主婦にはどーにも耐え難い。
「つまんない…。夜だし、暗いし、景色いっしょだし…」
しかも季節は初冬。冷え性で寒いのが大の苦手、ときたから、ますます気持ちは盛り下がるばかり。
「レース出るなんて言わなきゃよかった…」
後悔しても時すでに遅し。
気づけばその日がやってきた。
そのころにはロッキーマウンテン、「エレメント」(最初に買った白とえんじ色のフルサス)に加え、「ブリザード」(クロモリという素材のハードテイル)がわが家のガレージに仲間入りしてきていたので、その2台を車に積んで幕張へ。
会場でショップのおにーさん(おじさん?あ、ゴメンなさい。)と、そのご家族と合流し、主婦的にはキンチョーの1日が始まった。
チーム対抗エンデューロに出るにあたって、各チーム、色々な戦略があるのだと思うのだが、とりあえず「チームまこと」(…だって、なにかしら「チーム名」付けなきゃいけなかったもんで…)もカンタンな戦略会議。
結果、「ヨメが3周、ダンナが4周、その繰り返し」ということになった(こんなん戦略か?)。
呼ばれてスタート地点に行ってみると、120チームも出るということで、人だらけ。なんかでっかい男のひとから、小学生くらいの子供まで、実にさまざま。女のひともそこそこいる。
で、いざ「ヨーイ、スタート」で走りだしたものの、やっぱり大渋滞。
連続するコブがあったり、茂みのトンネルの中に入っていったり、バンクがあったり、と、
必死にコースと格闘しているうちに、集団はバラけていった。
大人の男のひとたちはあっというまに先に行ってしまい、気づけば私のまわりには小学生的な子供たちばかり。
「なんか、子供に負けるのはちょっとくやしいかも」
と思った主婦は1周目にして子供たちと抜きつ、抜かれつの、意外(笑)と激しい攻防を繰り広げるハメに。
上りで離され、平地で追いつき、みたいなことをくりかえすうちに2周目に突入。
ペース配分もなにもあったもんじゃない、目の前の子供たちに置いていかれないよう、必死にがんばる30代(笑)。
レースも意外と楽しいかも
しかしその日は異常に風が強く、しんどいわ、寒いわ、鼻でてくるわ…。
主婦的には「こんなに必死になったことは、ここ10年以上ない」ぐらいのがんばりで、もう息もゼーゼーなのだが、
チーム名と2人の名前をエントリーリストに発見した他の参加者のみなさんが、自転車についている「22」という番号を見て
「あ、来たよ」という感じでこっちを見たり、指さしたりしながら話している…。
だからさすがに人々の前を通るときには
「鼻なんか出てません。息もあがってません。余裕です!」
みたいな顔をしていたのだけどフツーの主婦はあっというまに限界。
「もう、こげないや…」。
結局3周の約束が2周目の途中でピットイン。あわててダンナさんが出ていく。
そのあと何回か、主婦の出番になったものの、苦手な「同じところをぐるぐる…」系のエンデューロ、走りながら
「今度、なにかに出るときは絶対にスタート地点とゴールが違うものに出よう…」
と固く心に誓ったのでありました。
しかし、抜いたり、抜かれたり、がこんなに楽しいとは…ねぇ。
そして1時間後、レースは終了。
結果は…24位!
…だったのだけど、クリスマスにちなんで12位と24位とあともうひとつ(忘れた…)が表彰される、ということで、
24位の私たちは連れていっていたシバイヌのタローも一緒に表彰台へ。
メダルまでいただいちゃって、うれしいやら、恥ずかしいやら「もう、どうしましょ」って感じでした(笑)。
というわけで、子供たちのおかげでミョーに火がついてしまったフツーの主婦。
自分なりにがんばれば、レースも意外と楽しいかも…ということで、次回のターゲットは早々にしぼられた。
それはもちろん、スタートとゴール地点は違う、しかも、日本一の山を舞台に繰り広げられる、あのレース、
「富士ヒルクライム」への挑戦を決めてしまったのだった(どーしちゃった?)。
意外とあっさりはまってしまったフツーの主婦。
「つぎは絶対にスタートとゴールが違うものに出よう」と選んだのが…「富士ヒルクライム」かよっ!
話題騒然の連載もあと2回。ゴールはどこにたどり着くのか?(編集部)

