2008.4.2
充実した自転車ライフを楽しむ人たちを紹介するコーナー。第9回は、ママチャリや折りたたみ自転車を乗りこなすとともに、女の子だけの自転車チーム「チームエレファント」のメンバーとしてロードレーサーで疾駆するのがダイスキという女性。これまでマリン系からウィンタースポーツまでをこなしてきたが、自転車で風を切って走る気分は最高だという。
女の子だけの自転車チーム
「エレファント」のデザイン担当も
東京都調布市のつつじヶ丘で歯科助手をする松谷徳子さん(30)は、北川えりさんが所属するチームエレファントのメンバーとして活動している。デザインセンスを買われてチーム内ではデザイナーもやっている。身長は小さいけれど長い髪に大きな瞳がチャームポイントの可愛いらしい女性だ。
チームエレファントに入るきっかけは友達に誘われてチームの練習会に参加したこと。マウンテンバイクに乗るのは初めてだった。おそるおそるペダルに足をかけた瞬間「えー、ペダルが軽い!どこまででも行けそうな感じ」と驚いた。
自転車で走る気持ちよさに目覚め、最近はロードレーサーも入手した。家から駅までの10分間はママチャリを使っていたが、初めてロードレーサーで2駅先の職場まで行ってみたという。
「まだ、一回だけなんですけど、電車で行くより速かったんですよ」
とうれしそうな笑顔で話す。
練習場所は多摩川沿い。松谷さんの他にもサイクリングを楽しんでいる人が多いコースだ。なんといっても、土手を走っていると空を飛んでいるような気持ちいい気分になる。春の訪れが松谷さんのサイクリングをよりいっそう愉快にさせてくる。
自転車に乗って思い出した、
子供時代の小さな冒険
2006年の夏。松谷さんはチームエレファントの練習会で鎌倉から江ノ島、平塚をマウンテンバイクで走行した。日差しがまぶしく、気温が高い日だった。初めてのサイクリングは少しツラかったが、海岸線に出て海を眺めると気持ちがよかった。終わってみるととても楽しかった。
そんな松谷さんは、走りきった後に懐かしい「小さいころに感じた達成感」を思い出した。
松谷さんは小さいころから、自転車でいろいろなところに行っていたという。「子どものとき、自転車に乗ってどこかに行くのは、冒険でしたよね。近いけど迷ったり…。公園でふざけて自転車に乗っていたら、落ち葉で転んだりしてね。チームエレファントで自転車に乗るようになって、子どものころに感じた、目的地までたどり着くという達成感を思い出したんです。そういえば、私って子どものころはよく自転車に乗って、いろんなところに出かけてたなって。そうだ、私は自転車が好きだった!って思ったんです。そしたら、どんどん自転車にはまっていきました」と懐かしそうな表情で大きな目を輝かせる。
その夏からチームエレファントの活動に参加。松谷さんはチームエレファントで活動するようになって、「子供時代のちいさな冒険」を思い出すようになったのだ。

3月2日に開催された「南房総菜の花サイクリング」にはチームエレファントのメンバーとして参加。右が松谷さん

「南房総菜の花サイクリング」で60kmを無事に完走。一緒に走ったチームメンバーの「みどりん」(右)と
チームメンバーと一つ一つの挑戦を
大切に続けていきたい
松谷さんがチームエレファントに所属した後、初めての大会として出場したのが富士スピードウェイの「富士チャレンジ200」。4時間エンデューロのリレー方式だった。大勢の人たちの中で走るのはちょっと怖かった。
「ツラかったけれど、走り切ったときに達成感があったんです。大会に出たことで持久力もつけたいなと思ったし、疲れにくくなりたいと感じました。自分に勝つ!みたいな」
その後は積極的にイベントに参加するようになった。佐渡ロングライドでは80kmを完走。2007年のレディースサマーキャンプでは、河口湖に行ってロードレーサーの基礎を習った。
距離が短いが、自転車で富士北麓公園から五合目まで登ることにチャレンジもした。
「とにかく過酷でした。でも、メンバーのみんなが車の中から応援してくれたんです。みんなからの声援があったから頑張れました。4人が参加して2人だけしか完走できなかったんです。ツラかったけど達成感とか、登った人にしかわからない気持ちを味わうことができました」
今は製作を始めた新しいユニフォームに描く「象」を、メンバーの意見を聞きながら松谷さんがグラフィックに起こし、ユニフォーム全体の配置などを考えている。
「普段はグラフィックではなく、アクリル絵の具で絵を描いていて、いつか個展が開けるように作品を沢山作ってます。だから私をチームデザイナーにと推薦してくれましたが、グラフィックはまだまだ勉強中です」
やってみたいことは、自転車のフレームのデザインをいつかしてみたいと夢を描いている。
松谷さんはもともと大学で勉強していたのは文系。スポーツをやるという経験はほとんどなかったという。しかし、松谷さんは自転車に乗るようになって、今までとは違う自分を見つけるようになったようだ。
「もともとスポーツ観戦が好きだったんです。チームエレファントで自分自身が大会に出るようになって、スポーツ選手の人の気持ちがわかるといいなって思います。こういう経験は普通の生活ではなかなかできないと思うんですよね。これからは1つひとつのチャレンジを大切に続けていきたいです。
今年はホノルルセンチュリーライドの160kmにチャレンジして、富士ヒルクライム、佐渡ロングライドは130kmにチャレンジしたいです」とわくわくした表情を見せた。
とにかく自転車に乗ることが楽しそうな松谷さん。自転車に乗っている魅力的な女性がまた増えた。

MTBは街中でも段差を気にせず安心して走れるので友達の家まで行くときに使う。折りたたみなので簡単に車に乗せられるし、キャンプ行く時などに便利。「でも衝動的に買ってしまったのでサイズが大きくて、長距離は全然ダメです」

松谷徳子さん/東京都調布市在住。3歳から中学までピアノを学び、学生時代は吹奏楽、アーチェリー、スノーボードをこなし、やがてサーフィンにもハマる。短大は教養科で異文化・民族学を専攻。卒業後からの5年間は飲食業でアルバイトをしながら年に2、3回長期の旅へ。目標はアメリカ全州制覇という。
歯科助手は5年目。歯科助手を始めてからは長い旅には行けなくなったが、自転車チームに入ってから国内各地に行けるようになって充実しているという。
趣味は旅行、絵画、スポーツ観戦、そしてもちろん自転車!!


ロードモデルはチームエレファントのメンバーが使用するプロトタイプのアルミモデル。フレームにあるVULCAINはチームスポンサーとなる時計ブランド。サドルは乳がんの撲滅を目指したピンクリボン仕様。菜の花サイクリングで初めて挑戦したというクリップレスペダルもピンク色。
「ロードレーサーは多摩川など思いっきり走れる場所で乗っています。練習用にもなるし、一番楽しく乗れる自転車ですね。最近は色々な場所に行ったりしていますが、やっぱりサイクリングロードで車を気にせず走るのが気持ちいいです。職場にも電車で行くより早く着くのでもっと活用したいのですが、医局に置かせてもらうので肩身が狭くて…」

国内最大手の自転車メーカー、ブリヂストンサイクルが発売を開始した次世代サイクルコンピューターの「イーメーターズ」。走行データをパソコンに取り込み、自転車仲間の集まるSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)で登録メンバーとコミュニケーションできるのが魅力。
【メーカー公式サイト】 https://www.emeters.jp/emeters/login/
【サイクルスタイルNEWS】
http://www.cyclestyle.net/news/detail/1680.html
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ハワイは大好きで毎年行っているのですが、チームに入って初めてこの大会を知ったので、今度は違った角度からハワイを満喫したいです。あの空の元でのサイクリングは最高ですよね。もちろん出るなら160kmにチャレンジしたいです。
【ホノルルセンチュリーライド特集】
http://www.cyclestyle.net/
special200708/



練習もイベントも楽しくなりそうだから。