2008.4.30
充実した自転車ライフを楽しむ人たちを紹介するコーナー。第10回のゲストはフジテレビ情報制作局・副部長の本間学さん。現在は金曜朝8時から放送される「とくダネ!」のチーフ・ディレクターをしている。大学時代には早稲田大学の自転車部に所属し、自転車の魅力にとりつかれた。スポーツ局時代にツール・ド・フランスを担当したのが今でも思い出深いという。
元早大自転車部、
現在はフジテレビの番組ディレクター
本間学さんが自宅に保管する自転車はデ・ローザと、トップチューブが変わった形をしているモンキーの2台だ。デ・ローザはイタリア駐在時代にフレームだけを購入して持ち帰ったもの。この後、時間をかけてお気に入りのパーツを組みつけていき、現在でも大切に保管している。
自宅のある鶴見からフジテレビがあるお台場まで、水上バスに乗って自転車通勤…。なんていう夢を描いたものの、現実は電車通勤。
「なぜ、そんな立派な自転車を持っているのに電車通勤なんですか?」と聞くと、本間さんは面白おかしく、「本当は自転車で通勤したいんだけど、国道一号線が怖すぎて乗れない。あれは絶対に事故るよ」と笑いながら話す。
マイペースでまったりと特徴のある話し方をするちょっと変わった人。でも、話す言葉はまったりしているのになんか面白い。
今年、まさか当たるとは思わなかった東京マラソンに出場した。準備段階では42.195kmを完走するため張り切って毎日練習していた。しかし、練習のしすぎで筋肉が炎症。本間さんは膝をさすりながら「ひざを痛めちゃったんですよ〜〜。練習は自転車に乗れば膝に負担がかからなくていいかもな〜〜」と話していた。その後は膝の痛みがひどくて結局練習ができず、ぶっつけ本番で東京マラソンに挑んだ。痛み止めを打ちながらも、なんとか完走した。
話を聞く限り、今はあまり自転車を乗れる環境ではないらしい。しかし、本間さんが自転車にかける思いはとても熱いものがある。かつて早稲田大学の自転車部に所属していたということだけではない。92年にフジテレビで放送された世界最大のロードレース「ツール・ド・フランス」の番組ディレクターになった。今回はその2つの話をうかがってみた。
自転車部時代は激しい落車で
記憶喪失!?
本間さんが早稲田大学の自転車部に所属していた時代は橋本聖子が自転車競技をやっていた時だった。そして、橋本聖子と練習をともにしていたのが早稲田大学の自転車競技部のメンバーだった。本間さんも選手としてバリバリ活躍…。してたのかと思いきや入部して半年ほどでやめてしまった。体力的にも金銭的にもツラかった。
しかし、部員仲間に説得されて再び自転車部に復帰した。復帰したのは自転車シーズンが始まる春だった。いそいそと自転車にまたがり一生懸命、練習した。ある日、立川競輪場でトラックを周回していると前の二人が落車。それに巻き込まれて頭から落っこちた。軽い記憶喪失と一週間の車いす生活、そして腰を悪くしてしまった。シーズンまっただ中、完全に治る前にタンデムの練習をしようと自転車にまたがってみたが、さらに悪化させる結果になってしまった。
結果、選手を続けるのは無理だと判断してマネージャーに転向した。最初はいろいろな面でツラかったが、マネージャーは楽しい仕事だった。遠征にいく部員の車を運転し、宿の手配や会計をこなし、忙しかったが充実した生活を送っていた。

東京・高田馬場にあるワークショップモンキーのオリジナルMTB。現在はクロスバイク仕様にして街乗りを楽しんでいる。

東京マラソンも、もちろん自転車のウエアで歩きました…
92年にフジテレビがツールを放送、
スタッフはみんな大興奮!
マネージャー時代につちかったバイタリティーを活かして、90年にフジテレビに入社。当時はバブルの全盛期、まわりが商社や銀行の内定がばんばん決まっていく中で、フジテレビを選んだ。夏採用の試験で約3000人が受ける中、採用枠は12人。本間さんはその中の一人だった。
入社後はスポーツ局に配属された。自転車をやっていたということで「タイヤつながり」だとばかり、F1や国内四輪スポーツ、バイク中継をやることに。そして、91年のある日、まだアシスタントだった本間さんは、ディレクターに「全豪オープンテニスとツール・ド・フランスどっちを放送したいか?」と聞かれた。本間さんは「もちろんツール・ド・フランスですよ」と答えた。
そして92年、フジテレビはツール・ド・フランスの放映権を獲得。夏の一大イベントとして番組を立ち上げた。当時は、なんといってもバブル全盛期。かなりの予算をかけて番組を作成した。しかし、そのころは地上波のみのニュースで7分間ほどのゴールシーンを放送することが精一杯だった。
本間さんは瞳を少し下に向けながら、少し残念そうに「7分間見ただけでツール・ド・フランスをわかってもらうのは難しいなあ〜〜。深夜でいいから全放送できていたら、もっと楽しかったですよね」と話す。
それでも次の瞬間、顔色を変えて楽しそうに「ツール・ド・フランスに行ったスタッフはみんなツール・ド・フランスが大好きになったんですよ。あのときは僕自身も初めてのツール・ド・フランス。テレビや自転車雑誌でしか見られなかった、ペドロ・デルガドやマルコ・パンターニが目の前にいてすごく興奮しました。そして、想像以上に熱気にあふれた観客たち。放送された番組は意思とはうらはらなものでした。それでも、こういうかたちでツール・ド・フランスに関われたのはうれしかったです」と語った。
現在は、自転車に乗れる環境があまり整ってないため乗れないという。しかし、本間さんは「いつか快適に自転車に乗れる環境が整ってくれたらたくさん自転車に乗りたい。そして、いつかまた、自転車の番組をつくりたい」と何か懐かしそうに話していた。

見た目と違って(?)人当たりのいい性格。キレのいいジョークで常に人を笑わせてくれる。

本間学さん/1967年2月16日、新潟県出身。株式会社フジテレビジョン・情報制作局副部長
一浪して早稲田大学に入学し、自転車競技部に入部。ロード・トラックともに選手として自転車競技に関わるも、怪我が重なりマネージャーに転向する。90年に大学を卒業後、難関のフジテレビに入社。1年後に「ツール・ド・フランス」の番組ディレクターとしてツールに関わる。現在は、朝8時から放送される「とくダネ!」のチーフ・ディレクターなどを務めている。

イタリア駐在時代の97年に購入したデ・ローザのスチールバイク、ネオプリマート。この撮影のために久しぶりに引っ張り出し、ついでに乗ってみたら「ホントに気持ちよかった!」という。
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やっぱり、僕自身が新潟県出身ですからね。それに、生まれが佐渡島なんです。最初から210kmに挑戦、なんてことはいきませんが、いつか出場してみたいですね。




タイムの現行レーサーシューズは黄色と赤とか色々なカラーが使われています。でも、僕としては赤と白が使われているあの時代のやつが欲しいんです。足が29cmもあるから入るものがあるかどうか…悩みの種ですね。
TIME TEAM RS CARBON

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快適かつしっかりしたホールドを実現したTIMEの最新シューズは通気性、撥水性、軽量性に優れた合成皮革ロリカを使用しています。シューズには縫い目がなくライダーの足をすっぽりと包み込みます。また、ヒールカップやベルクロにもカーボンが使用されています。