築地で朝ごはん、そして水上バスでお台場へ
本日の自転車散走のスタートは、OVEの前の通りをまず右へ。
OVEのある南青山周辺は、実は自転車にぴったりの細い路地が盛りだくさん。これを南へと適当に選んでいくと、ひょっこり首都高・高樹町入り口のあたりに出ます。この、道を適当に選べるというのがまた自転車のステキなところ。
高級マンションが建ち並ぶ閑静な広尾を通り過ぎ、渋谷川を渡って白金へ。
三田1丁目から桜田通りをスッと右に曲がると、東京タワーがドーンと目前に現れました。東京タワーからは、増上寺横を通って汐留へ向かいます。JRと首都高速をくぐって浜離宮の脇を通り、お待ちかね、築地で朝ご飯です。
満腹になったら、少し戻って日の出桟橋へと向かいます。今日は水上バスで、お台場へ20分ほどのクルージング。お台場の船着き場は、ちょうどフジテレビの真正面でした。
幅広い遊歩道が整備されているので、アクアシティをぐるっと回って東京港トンネルの上を通り、フジテレビの南側のプロムナードへ。続いて夢の大橋を渡り、国際展示場駅前を通過します。
有明テニスの森を過ぎ、有明北橋で東雲運河を渡ると、2016年東京オリンピックの選手村予定地(!)の看板を見て、ゆりかもめの新しい駅、「市場前」の下を通ります。ここが築地市場の転居先だそうです。
東京タワー

1958年につくられた、333mの電波塔、東京タワー。サンシャインシティや東京都庁、六本木ヒルズができた今でも、やっぱり東京のランドマークであり続けています。
ナビゲーターの佐々木恵美さんは東京タワー登場の瞬間もちゃんと用意していました。東京タワーが見えない、高い建物の密集したあたりを走って桜田通りに接近し、意表を突いたタイミングで右折。目の前、見上げる高さに東京タワーが「ドーン!」とお目見えしたのです。
[東京タワー] TEL:03-3433-5111
港区芝公園4-2-8
http://www.tokyotower.co.jp/
築地

[とんかつ八千代] TEL:03-3547-6762
中央区築地5-2-1築地卸売市場6号館
築地卸売市場は、言わずと知れた東京のお魚、野菜の流通拠点です。いまや観光スポットでもある築地市場のなかほどにある食堂はどこも賑わっていますが、そのひとつ、「とんかつ 八千代」ののれんをくぐりました。富永さんの目は手書きの「スペシャルメニュー」という札に釘付け。その中から、車海老小柱ホタテフライ定食、1350円ナリをチョイスしました。ちなみにナビゲーターの佐々木さんが選んだのは、車海老あじホタテフライ定食でした。
水上バス

[東京都観光汽船] TEL:0120-977311
http://www.suijobus.co.jp/
日の出桟橋からは、隅田川をさかのぼって浅草まで行く「隅田川ライン」や、東京ビッグサイトへ向かう航路、しながわ水族館への航路などの水上バスが出ていて、海外からの観光客や修学旅行生などを中心に大人気。お台場海浜公園へのチケットは460円ですが、自転車はさらにその半額の230円の「特殊手荷物券」をインフォメーションで購入します。「自転車は、混んでいなければ乗れますよ」とは水上バスのスタッフさんのコメントです。
佃島で佃煮、月島でケーキ
この先は、いよいよ2006年に開通した全長580mの晴海大橋へ。ぐいっと上りますが、頂上付近にはベンチがあって、晴海ふ頭に停泊中の船を見るのにピッタリ。この日は南極観測船「しらせ」を見ることができました。
続いて晴海から月島へ。相生橋のたもと石川島公園からは、リバーシティを見つつ川沿いの遊歩道を走ります。中央大橋をくぐれば佃島一周が完了。佃島の家並みに立ち寄り、月島でティータイムといきましょう。
いよいよツアーも終盤、銀座から皇居前に出て、お濠に沿って皇居を反時計回りに半周します。このあたりはジョギングを楽しむ人たちもいるので、のんびりと走ります。半蔵門から四谷に向かい、JR四谷駅前を左折。迎賓館から右へ、神宮外苑の静かな道を進み、銀杏並木を青山通りへ。青山霊園をかすめると、南青山のOVEはすぐ。総走行距離は40km以下、ゆっくり走って半日の東京散走でした。
佃島

佃大橋の手前から佃島の町へと下っていくと、そこはまさに「江戸」。ここまで見てきた国際都市TOKYOから一変し、時代劇に出てくるような、情緒豊かな町並みが展開します。佃煮屋さんで佃煮を買ったり、隠れた名所である佃天台地蔵尊(発見は困難!)を探すのも楽しい。地蔵尊を発見したら、ぜひその横に立つ銀杏の木の謂われについても地元の人に尋ねてみて下さい。
地元の人はとてもフレンドリーで、感動すること請け合いです。
月島

[タン プル タン] TEL:03-5560-8815
中央区月島1-24-3
http://tantpourtant.com/
月島にある「タン プル タン」は、フランス菓子とパンのお店。いかにもフランス的な雰囲気と品揃えのパン屋さんの隣にお菓子(ケーキ)屋さんがあり、その2階でお茶することができます。ここで、富永さんはカプチーノにロールケーキのご注文。「SMOVERのサイクルコンピュータに、消費カロリーに応じてケーキのマークが表示されたらいいのにね」、といいながらケーキをいただきました。ロールケーキは370円とリーズナブルなお値段でした。
ホームグラウンドのはずのこの街は、今日に限ってはそうじゃなかったかもしれない。
東京のことは、まぁ、そこそこ知っているつもりでいた。中学、高校、大学、そして社会に出てからも。さらには主婦になってからも。東京のいろいろな場所にちょこちょこと足跡を残しながら現在まできた。特にこの10年ほどは車を運転する機会が増え、都心部に関してはだいたいの道を知っている。でも今日は自転車だ。
きっと車では通ったことのない、まだ知らない細い道、裏道がいっぱいあるはず…と楽しみにしながら、朝9時前、青山の「OVE」を出発した。
「OVE」の前はたまに通る道。でも2つ目の角を曲がったとたん、そこはもう知らない街になっていた。
「えー、青山のこんなとこに、こんな細い道がぁ?」。
それは車は絶対に通れないほそーい、ほそーい道。
そんなちっちゃな発見にいちいちワクワクできるのが自転車のいいところだ、と思う。まわりの景色を楽しみながらゆっくりこげば、自分がすこしずつ「解放」されていく感じがする。
それは時間に追われる日々から、かもしれないし、仕事の緊張感から、かもしれない。ふだん「間に合うかなぁ」と車で仕事の現場にむかっているときとは対照的な、非、日常のゆっくりとした時間、ペース。
「自転車ってやっぱりいいなぁ…」
自転車と過ごす、そんなのんびりとした時間が、小さな発見を楽しむことのできる心のゆとりを取り戻させてくれる。
その後も大通りに出るたび「え、今の細い道、ここに出るの!」という「へぇ〜」や
「自転車って水上バスに乗せてもいいんだ…」という「へぇ〜」、
「ゆりかもめって今、こんなとこに駅できてるんだぁ」という「へぇ〜」もあったり、
「こんなとこでわらび餅、食べられるんだー」という女性ならでは(?)の「へぇ〜」まで、電車や車だけの生活ではきっと知ることのできなかったいろいろな「発見」が。
東京は広いようで意外とせまいかも。だけど意外と奥深いかも。
東京って街をいつもとはちょっと違う角度から見ることのできる乗り物、それが自転車。そのことを改めて思った1日だった。
それにしてもこの日は「へぇ〜」ばっかり言ってた気がするなぁ…(笑)。
OVE×CycleStyleコラボの限定ツアー開催決定!
2007年5月26日(土) ※雨天中止
人数限定ツアーを開催します!
今回特集でご紹介したOVEツアー「TOKYO〜東京ぐるり散走」をOVE×CycleStyleのコラボ企画で再現。
SMOVERでらくちん散走も良し、自慢の愛車で参加するも良し。
週末の東京をスローに楽しむツアーの詳細はこちらから。
OVE(オーヴ)
南青山にあるOVEは、自然素材をインテリアデザインのコアとした、くつろぎの空間です。カフェ、19時からのBAR、そして時にはトークショーや寄席など、さまざまに変身するOVEについては、ぜひウェブサイトをご覧下さい。このOVEの特徴的な企画のひとつに自転車ツアーがあります。SMOVERと呼ぶオートマティックタイプの自転車を使ったこのツアーを、今回はサイクルスタイルがインターネット上に再現してみました。
[OVE] TEL:03-5785-0403
港区南青山3-4-8 トレディカーサ1F
http://www.ove-web.com/

SMOVER(スムーバー)
シマノが誇るオートマティック変速システムと、その電源をハブダイナモから供給する「エコビジョン」を備えた自転車を、OVEではSMOVERと呼んでいます。写真は富永さんが使用したルイガノ・VES-D(220500円の市販品とは仕様が異なる)。変速が全自動、サスペンションやライトも自動制御されているのは、まるで未来の自転車に乗っているよう。OVEでは、ルイガノやr&mを中心とした自転車をツアーに使用しています。
[アキ コーポレーション] TEL:06-6995-7880
http://www.akiworld.co.jp/lgs/

STEM DESIGN(ステム デザイン)
富永さんも愛用のSTEM DESIGN(ステムデザイン)は、カジュアルで上品なサイクルアパレルを生み出すブランド。
腕部分のストライプがオシャレなスエットパーカーは、快適に自転車を楽しむ為のこだわりのディティールがいっぱい。パンツはオーソドックスなブラウンの千鳥柄が上品さや繊細さと、ハードな使用に耐える耐久性を持ち合わせる一品。
快適なライディングをオシャレに楽しむためのこだわりがぎゅっとつまったデイリーバイシクルウェアです。
[ステムデザイン]
http://www.stem-design.net/

撮影&取材:大前仁
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