今中大介が教える 2007ツールの見所
「今年は若手選手にもチャンスがある。
自分だけのお気に入り選手を見つけよう」
日本人プロとして唯一ツール・ド・フランスに出場したのが今中大介さん。今年からハイビジョン放送となったJ SPORTS「ツール・ド・フランス生中継」の解説者としてもおなじみの今中さんが今年の大会の見どころを教えてくれた。

世界最大の自転車レース、ツール・ド・フランスは大会初日から非常にナーバスな戦いが演じられていく。まさに世界最高峰の戦いだけに、たった1ステージでも勝利すれば、その日からスーパースターになれるからだ。そのため多くの選手が勝ちをねらって攻撃を仕掛けていく。観る人にとってはこれほど面白いレースはないだろう。
今年の大会は大本命不在と言われるが、スペインのアレハンドロ・バルベルデ(ケスデパーニュ)、カザフスタンのアレクサンドル・ヴィノクロフ(アスタナ)らの魅力ある選手たちが話題を振りまいてくれるはずだ。それに加えて若い選手たちにも十分なチャンスがある。
テレビで見る視聴者の方々、インターネットで日々の結果をチェックする方々にとっては、将来性のある若手選手をだれよりも早く見つけて応援するなど、自分なりのツールの見方を決めると興味は倍増するだろう。
これまで自転車競技ではマイナーだったルクセンブルクだが、シュレク兄弟の大躍進で俄然レース熱が盛り上がっている。若い選手にとってはなにかのきっかけこそが大事であり、それをものにして台頭した例はたくさんあるからだ。
今年は日本選手の出場はなかったが、近い将来には必ず日本のレーサーがこの最高峰の舞台に登場してくれるものと信じている。別府史之や新城幸也はすでにツール・ド・フランスに出場できる実力を備えている。彼らがシャンゼリゼに凱旋するのもそう遠くないはずだ。
私が解説を担当するJ SPORTSは今年からハイビジョン放送となり、さらに美しく過酷なシーンが日本にいながら目撃できるはず。もちろんインターネットでレース展開を確認するのもワクワクするはず。だれがマイヨジョーヌを獲得するのか。今年のツール・ド・フランスが楽しみでならない。
Profile〈プロフィール〉

今中大介(いまなかだいすけ)
1963年7月24日、広島県生まれ。1996年に日本人プロとして初めてツール・ド・フランスに出場した
元プロロードレーサー。大分大学大学院を卒業後、自転車パーツメーカーのシマノへ入社。ツール・ド・北海道は90、91、93年に総合優勝。日本の第一人者としてヨーロッパに渡る。
現在はオリジナルブランドや海外の自転車ブランドを扱うインターマックスの代表。



